誰もが楽しめる水辺空間の実現に向けて!

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 お久しぶりです。大澤です。

 4月20日、水都東京を創る会は研修として講師に山口能直さんをお招きして「蔦重べらぼうツアー(前編)」を開催しました。そのときの様子をブログに綴りたいと思います。

     

 集合場所に着くと、「蔦重べらぼうツアー(前編)」のパンフレットをいただきました。

     

 最初に訪れたのは浄閑寺。

 江戸時代、吉原で死んだ遊女たちは、この寺に送られて埋葬されたので、投込寺とよばれていました。

 この寺に埋葬された遊女の数は2万人をこえ、過去帳によると遊女の脂肪平均年齢は21.7歳であったといいます。

     

 本堂裏の墓地には、遊女たちを供養する新吉原総霊塔があります。

 寛政5年(1793年)に建立され、昭和4年(1929年)に改修されたものですが、塔の基部には「生まれては苦界、死しては浄閑寺」と刻まれています。

 作家の永井荷風は、しばしばこの寺を訪れ、遊女たちの死を悼みました。

 そのこともあり、総霊塔の向かいには、関東大震災への感慨の一節を記した永井荷風の詩碑があります。

     

 吉原へ向かっていると「あしたのジョー」の像があります。これはあしたのジョーの舞台となった山谷のドヤ街がこのあたりにあったことがきっかけで建てられました。

     

 吉原への入口の角の歩道に、江戸時代以来植えつがれてきたヤナギの木があります。

 これは新吉原の遊客が、翌朝あとを振り返りつつ帰っていくときに見えるヤナギの木であることからいつしか「見返り柳」と呼ばれるようになりました。

     

 こちらは吉原大門跡、今は「よし原大門」と書かれた標柱が立っているだけです。

      

 今でも「おはぐろどぶ」の跡はわずかな段差として残っています。

      

 耕書堂。期間限定の観光スポットとなっています。

      

 まちには「べらぼう」の旗が。地域をあげて「べらぼう」を盛り上げようとしているのが伝わります。

      

 吉原神社。吉原神社には九郎助稲荷(くろすけいなり)、吉徳稲荷、榎本稲荷、明石稲荷、開運稲荷、吉原弁財天が祀られています。

      

 吉原神社から少し行ったところには吉原弁財天があります。

      

 吉原弁財天よりも、近くにあった関東大震災で亡くなった遊女を慰霊する観音塔のほうが目立ちます。

      

 山谷堀の跡を歩きます。東京スカイツリーが綺麗に見えます。

      

 「紙洗橋」。このあたりで使った紙を煮て冷まし、再び漉いて「浅草紙」という再生紙を作っていたことからこの名がつきました。この紙を煮て冷ましている間、職人さんは暇になることから吉原へ行くものの、遊女と遊んだりはしない、このことから「冷やかし(お金を落とさない、見に来るだけの客)」という言葉が生まれたそうです。

      

 正法寺。ここに蔦屋重三郎のお墓があります。

      

 再び山谷堀へ。スカイツリーが綺麗です。

      

 待乳山聖天に参拝しました。

 待乳山聖天は浅草寺の子院で、正しくは待乳山本龍院といいます。

 本尊は歓喜天で、もともとはヒンズー教の神様ですが、仏教に取り入れられると、病難や盗難の災いをのぞき、夫婦和合の御利益があるとして広く信仰されました。

 境内のあちらこちらに夫婦和合を象徴した二股大根と、富裕をあらわす巾着が彫られています。このこともあり、昨日誰かが奉納された大根を自由に持ち帰れるようになっていました。

      

 余談ですが、待乳山聖天はほかの場所よりも高いところにあるからか、三等三角点があります。

      

 このあと急ぎ足でべらぼうの大河ドラマ館に行ったものの、残念ながら閉館時間に間に合わず、見ることができませんでした…。

      

 ゴールは浅草寺。

 浅草寺は寺伝によれば飛鳥時代の628年、檜前浜成(ひのくまはまなり)・竹成兄弟が、隅田川で網にかかった1寸8分(約5.5cm)の黄金の観音像を、この地の有力者であった土師真中知(はじのまつち)とともに安置したのが始まりといわれています。

      

 浅草寺の隣には浅草神社があり、こちらは先ほどの観音像を見つけた功労者3人と徳川家康が祀られています。

      

 最後に浅草寺を訪れた理由として、「べらぼう」にも登場する山東京伝の机塚があるからですが、そちらは芝生養生中のため近寄ってみることはできませんでした…。

      

 「べらぼうツアー」ブログ、いかがだったでしょうか。

 このブログを読んで「今回はスカイツリーを山谷堀という(現在は)陸から見たけど、次は海から見てみたいな」と思った人は、5月17日の「第3便 Wツリー・東京港・隅田川橋梁郡クルーズ」に乗れば、スカイツリーを水辺から見ることができますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。

https://peatix.com/event/4351657/view

    One response

    1. 大澤様
      報告有難う御座います。水都も舟運だけでなく、色んな楽しい企画を実施できると良いなあと思います。今回は、会員を中心としたまち歩きでしたが、今後は、まちと水辺を繋げて、広く皆様方も参加出来るような新しい企画を実施したいと考えています。
      宜しくお願い致します。
      NPO法人 水都東京を創る会 理事長 畠山

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